
【耐震工事情報】5分でわかる重要ワード
2017/06/24
こんにちは、宮崎で耐震診断士の鎌田です。
木造住宅の「2000年基準」
阪神大震災後、木造の接合部を強化することが決められました。
1995年の阪神・淡路大震災による建物の被災状況から2000年に、木造住宅の耐震性に大きく影響を与える建築基準法の法令改正がありました。
特に、木造住宅に関する仕様規定が大幅に強化されました。「2000年基準」と呼ばれるのがこの改定規準です。
改定された代表例
継ぎ手・仕口の接合方法
仕口は、それまでも建築基準法施行令に規定はありました。しかし、どのような部位にどのような方法で緊結するのかは具体的に定められていませんでした。
2000年基準では、告示という形で強化されました。
規定された部位
○筋かいの端部
筋交いって何?
筋交い(すじかい)と読みます。
筋交いとは、この、柱と柱の間に入れる斜めの材料です。 耐力壁には必ず入っています。
○軸組の柱脚と柱頭の仕口
構造計算か例事仕様のどちらかによる方法を選べる形になりました。
筋かいの端部
柱脚と柱頭の仕口
だ。例示仕様では、例えば筋かいの仕様に合わせて
クギ
かすがい
接合金物など
『出典:株式会社タナカ』
を使った接合方法を決める。
2000年基準では、耐力壁の配置方法も明確化した。軸組(耐力壁)については建築基準法施行令で
「つり合いよく配置しなければならない]と示されました。
ちなみに改定前は、確認する方法と規定がありませんでした。
壁量のつり合いのよさを確認する2種類の方法
チェック方法1
構造計算によって偏心率が0.3以下であることを確認する。
偏心率とは 耐力壁等の水平抵抗要素の平面的な偏りの大きさ
チェック方法2
簡単な計算で側端部分の壁量のつり合いをチェックする。
※耐震診断により、導かれる数値です。一般の方はこういうものがあるという参考程度で構いません。

こんにちは宮崎在住の鎌田です。「宮崎の住宅耐震」では、宮崎県の木造住宅の耐震についてできるだけ、くわしくわかりやすく解説していくつもりです。ご質問、ご相談などありましたらご遠慮なくこちらからどうぞ。鎌田プロフィール


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