
耐震化の3ステップ その1まず、最初に、一般の方が自己診断できる『誰でもできるわが家の耐震診断』
2017/02/25
こんにちは、宮崎で耐震診断士の鎌田です。耐震診断士に頼む前に、まずご自分で、ご自宅の耐震診断を行われることをお勧めします。
国土交通省が誰でも簡単に出来て、わかりやすくまとめた非常に簡単な問診表なので安心してください。いわば人間の「健康診断」と同じです。
どの部分が地震に弱く、またどの程度地震に耐えられるかを自ら知っておくのが目的です。
10の問いに答えてみてくださいね。
耐震化の3ステップ
ステップ1 地震に耐える住まいづくり
耐震診断
『誰でもできるわが家の耐震診断』
1.建てたのはいつ頃ですか?
説明
1981年6月に建築基準法が改正され、耐震基準が強化されました。
1995年阪神淡路大震災において、1981年以降建てられた建物の被害が少なかったことが報告されています。
2.いままでに大きな災害に見舞われたことはありますか?
説明
ご自宅が長い風雪のなかで、床下浸水・床上浸水・火災・車の突入事故・大地・震崖上上隣地の崩落などの災害に遭遇し、わすかな修復だけで耐えてきたとしたならば、外見では分からないダメージを蓄積している可能性があります。
この場合専門家による詳しい調査が必要です。
3.増築について
説明
一般的に新築してから15年以上経過すれば増築を行う事例が多いのが事実ですが、その増築時、既存部の適切な補修・改修、増築部との接合をきちんと行っているかどうかがポイントです。
4.傷み具合や補修・改修について
説明
お住いになっている経験から、建物全体を見渡して判断して下さい。屋根の棟・軒先が波打っている、桂や床が傾いている、建具の建付けが悪くなったら老朽化と判断します。また、土台をドライバー等の器具で突いてみて「ガサガサ」となっていれば腐ったり白蟻の被害にあっています。とくに建物の北側と風呂場廻りは念入りに調べましょう。白蟻は、梅雨時に羽蟻が集団で飛び立ったかどうかも判断材料になります。
5.建物の平面はどんな形ですか?(1階の平面形状に着目してください)
説明
整形な建物は欠点が少なく、地震に対して建物が強い形であることはよく知られています。反対に不整形な建物は地震に比較的弱い形です。そこでまず、ご自宅の1階平面形が大まかに見て、長方形もしくは長方形と見なせるか、L字型・コの字型
等複雑な平面になっているかのか選びとって下さい。現実の建物は凸凹が多く判断に迷うところですが
ア)約91cm(3尺)以下の凸凹は無視しましょう。
イ)出窓・突出したバルコニー・柱付物干しバルコニーなどは無視します。
6.大きな吹き抜けがありますか?
説明
外見は形の整っている建物でも大きな吹抜があると、地震時に建物をゆがめる恐れがあります。ここでいう大きな吹抜とは一辺が4m(2間)をこえる吹抜をいいます。
これより小さな吹抜はないものと扱います。
7.1階と2階の壁面が一致しますか?
説明
2階の壁面と|階の壁面が一致していれば、2階の地震力はスムーズに1階壁に流れます。
2階壁面の直下に1階壁面がなければ、床を介して2階の地震力が1階壁に流れることとなり、床面に大きな負荷がかかります。
大地震時には床から壊れる恐れがあります。枠組壁工法の木造(ツーバイフオーエ法)は床の酎カが大きいため、2階壁面の直下に|階壁面がなくても、評点1とします。
8.壁の配置はバランスが取れていますか?
説明
壁の配置が片寄っていると、同じ木造住宅の中でも壁の多い部分は揺れが小さく、壁の少ない部分は揺れが大きくなります。
そして揺れの大きい部分から先に壊れていきます。
ここでいう壁とは約91cm(3尺)以上の幅を持つ壁です.せまい指の壁はここでは壁とみなしません。
9.屋根葺材と壁の多さは?
説明
瓦は優れた屋根葺材のひとつです。
しかし、やや重いため採用する建物ではそれに応じた耐力が必要です。
耐力の大きさは概ね壁の多さに比例しますので、ご自宅は壁が多い方かどうか判断して下さい。
10.どのような基礎ですか?
説明
鉄筋コンクリートによる布基礎・べ夕基礎・杭基礎のような堅固な基礎は、その他の基礎と比べて同じ地盤に建っていても、また同じ地震に遭遇しても丈夫です。改めてご自宅の基礎の種別を見直して下さい。
判 定
※ご注意
この診断では地盤については考慮していませんので、ご自宅が立地している地盤の影響については、専門家にお尋ねください。
この診断で10点以下にご自宅が当てはまる時には、専門家にお尋ねください専門家にお尋ねください。
『出典:一般財団法人 日本建築防災協会』
インターネットでできる「誰でもできるわが家の耐震診断」はこちらから使うことができます
対象住宅
この診断の対象としている住宅は、1〜2階建ての一戸建て木造住宅(在来軸組構法、枠組壁工法〔ツーバイフォーエ法〕)などで店舗・事務所等を併用する住宅を含みます。

こんにちは宮崎在住の鎌田です。「宮崎の住宅耐震」では、宮崎県の木造住宅の耐震についてできるだけ、くわしくわかりやすく解説していくつもりです。ご質問、ご相談などありましたらご遠慮なくこちらからどうぞ。鎌田プロフィール


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